広告美術

 「広告美術」とは、分かりやすくいうと屋外に設置されている「広告看板」のこと。
  半世紀ほど前までは、映画のポスターを描いたものに代表されるような『絵を描く』ことを中心としていましたが、私たちの生活環境も変わり、現在では『文字を書く』広告がメインとなりつつあります。
  以前はいわゆる「3K」(キツイ・キタナイ・キケン)として敬遠された時代もありましたが、コンピュータ化が進み、この職種を目指す女性も増えています。

その一方で『職人』と呼べる人が少なくなっていますが、画面上で見る文字の大きさ・バランスと、実際現場に設置して見る文字のバランスは異なるため、線の長さや文字の間隔を微調整できるのは、経験を積んだ職人ならではのワザ。
仕事に就くにあたって特別な資格は必要なく、学歴も不問です。
しかし技術を学んでいく過程で様々な技能を身につけていく必要があるので、努力を惜しまない人が向いていると言えるでしょう。

   
活動事例銅板打ち出し工芸品

 好きなデザインの原稿を選び、原稿の裏面にペーパーセメントを塗る。セメントが乾いたら粘着シートを貼って、原稿どおりにカッターナイフで切り、原稿部分以外を剥がす。

きれいに転写するため、原稿部分にリッターシートを貼り、霧を吹きかける。鏡面にリッターシートを貼り、気泡と水を押し出すためスキージで圧着し、リタックシートを剥がして完成。