製かん工

 鋼鈑を溶断、穴あけ、折り曲げ、そして溶接、仕上げ加工を行い「建設機械」「産業機械」「工作機械」等のベースやフレームを製造する。
その全ての工程に携わり高度な技能を身に付けたプロフェッショナルが製かん工である。

 例えば、鉄製のタンクを製造する場合は、図面にもとづき、材料となる鋼鈑に加工に必要な印を付け、ガスバーナーや金のこなどを用いて必要とする大きさに切断する。工作機械や電動工具などを用いて、曲げ、穴あけなどさまざまな加工を施し、タンクの部品をつくる。ひずみを取り、不具合の補正を行う。 部品を組み合わせ、溶接機械を用いて溶接して仕上げる。

 余計な部分を削り取り、鋲締めや縁の処理など必要な加工を施す。所定の耐圧試験を行って、水やガスなどの内容物がタンクから洩れることがないかどうか確認を行い、製品として出荷する。

 近年、熟練した技術を持った製かん工は非常に少なく、特に 40 代以下では皆無に近いと言われており、日本はもとより世界中から求められる人材となっている。