毛皮革

 毛皮革は、原皮を乾燥または塩漬けした後、十分に吸水させて生体時に近い状態に戻す。
手または機械を利用し皮面に付着している不要な肉、脂肪を除去したり重厚な部分を適当な皮の厚さに削り、均一な状態にし、汚れや脂肪分をソーダ、石けんで洗い落とす。

 その後、皮中により、酸可溶性タンパク質の溶出を促し、ソフトな皮部を得る。皮の pH を酸性側に下げて 鞣製薬品の浸透を促進させる。
皮タンパク質(コラーゲン)に、アルミニウムを結合させることにより 鞣製効果を得る。
脱水、乾燥をへて、皮部を縦横に伸ばし革繊維をほぐす。

 毛や皮についている余分な油分、薬品、汚れ等をおがくずに吸収させて除去し、ペーパーがけをしてなめし毛皮となる。
 デザインを考え、色や毛並みを合わせる。

裁断し、少しずつずらしながら専用のミシンで縫い合わせる。
縫い合わせが終わった毛皮をドラムに入れ、浮いている細かい毛などを取り除くとともに毛をソフトにする。
そして水張りをして全体の形を整え、乾燥させる。
身頃、袖などを縫い合わせて、完成する。

活動事例 キーホルダー

 長方形の毛皮の端切れの3辺を縫い合わせる。その中に綿を入れ、残りの1辺を縫い合わせる。
キーホルダーの金具部分に接着剤をつけ、縫い合わせた毛皮の先端と接着させる。
接着剤が乾いたのを確かめ、縫合時に内側に巻き込まれた毛をブラシで整えて仕上げる。