表具

 表具の歴史は古く、仏教伝来とともに伝わった経巻の表装に始まるといわれています。
書や絵画などに布地などを貼りつけ、掛軸や額などを仕上げる。

 また、和室のふすまの製作や障子の紙貼り、洋間の天井、壁紙貼りを行う。
  書や絵画を掛け軸に仕立てる場合は、まず、書や絵にふさわしい色や模様の布地・紙布を選ぶ。これを和紙で裏打し、乾燥させる。
決められた寸法に裁断し、書画を糊で貼りつけ、仕上げの裏打をして乾燥させる。
上下の軸棒を付け、掛けひもや巻ひもを付けて、桐の箱に収める。

 ふすまを製作する場合は、下地に紙を貼り、枠に合わせて切る。幅と丈を決めた後、上貼の紙を貼る。

木地または塗の縁を付け、引手の金具を付けて仕上げる。

 現在では、文化財や伝統資材の修復技術として欠かせない技術となっている。

活動事例 額作り

半紙に一,二文字墨で字を書き、乾かしてからうす水糊で裏打ちし、台紙に貼り付ける。
また乾燥させて先に作っておいた色紙額に寸法を決め貼り付け、へり取りをし紐を通して仕上げる。