瓦(ふき工)

 瓦ふき工は、一般住宅はもちろんのこと、日本の伝統的な建築物(神社・仏閣・城郭)などにも瓦をふき、風雨などから建物や生命を守る大切な仕事をしています。

 下地となる板を貼り付けた屋根に登り、屋根瓦を配置して専用の釘で留めるなど、瓦をふく作業を行う。 例えば、神社や仏閣の屋根をふく場合は、板などの下地材が張られた屋根に登り、瓦が滑り落ちないように留めるための桟木(さんぎ)と呼ばれる木材を打ち付ける。

 屋根に瓦を運び上げ、軒先から順に瓦をふいていく。屋根の傾斜や曲線に合わせて、瓦を切断してから組み合わせ、釘や銅線などを使用し、屋根の上にしっかりと固定する。

 軒先瓦、平瓦、丸瓦など屋根の場所によって使用する瓦の種類を変えながら、屋根全体をふく。所定の位置に鬼瓦や寺紋と呼ばれる寺院の紋様を彫った瓦を取り付けるなどの仕上げを行い、完成させる。

活動事例 瓦作成

 全身の力で空気を抜くように土を練る。型に貝の粉を全体にふって、上枠を置き片手で支えながら指先・手のひらに力を込めて土を詰める。竹べらに水をつけて、型の面に合わせ平らにする。裏面を手で支えて軽くたたきながら型から土を外し、側面と縁を竹べらで仕上げて高温の窯で焼き上げて完成。