ものづくりマイスター制度の仕組み

ものづくりマイスター制度
若年技能者人材育成支援等事業(ものづくりマイスター制度)とは
「ものづくりマイスター制度」とは、高度な技能をもったものづくりマイスターが技能競技大会の競技課題等を活用し、中小企業や教育訓練機関で広く若年技能者への実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行うものです。 対象分野は100を超える建設業および製造業に該当する職種です。
次の3つに該当する優れた技能、経験を有する方を認定しています。
(1)技能検定の特級・一級・単一等級の技能士またはこれと同等の技能を有していると認められる方
技能五輪全国大会の成績優秀者(第3位まで)のいずれかに該当する方
(2)実務経験が15年間以上ある方
(3)技能の継承や後進者の育成に関して意欲を持って活動する意思及び能力がある方
技能検定の職種及び技能五輪全国大会の競技職種のうち、建設業及び製造業に該当する職種 (111職種)
造園 | さく井 | 金属溶解 | 鋳造 |
鍛造 | 金属熱処理 | 粉末冶金 | 機械加工 |
放電加工 | 金型製作 | 金属プレス加工 | 鉄工 |
建築板金 | 工場板金 | めっき | アルミニウム陽極酸化処理 |
溶射 | 金属ばね製造 | ロープ加工 | 仕上げ |
切削工具研削 | 機械検査 | ダイカスト | 機械保全 |
電子回路接続 | 電子機器組立て | 電気機器組立て | 半導体製品製造 |
プリント配線板製造 | 自動販売機調整 | 産業車両整備 | 鉄道車両 製造・整備 |
光学機器製造 | 複写機組立て | 内燃機関組立て | 空気圧装置組立て |
油圧装置調整 | 縫製機械整備 | 建設機械整備 | 農業機械整備 |
冷凍空気調和機器施工 | 染色 | ニット製品製造 | 婦人子供服製造 |
紳士服製造 | 和裁 | 寝具製作 | 帆布製品製造 |
布はく縫製 | 機械木工 | 木型製作 | 家具製作 |
建具製作 | 紙器・段ボール 箱製造 | プリプレス | 印刷 |
製本 | プラスチック成形 | 強化プラスチック成形 | 陶磁器製造 |
石材施工 | パン製造 | 菓子製造 | 製麺 |
ハム・ソーセージ・ ベーコン製造 | 水産練り製品 製造 | みそ製造 | 酒造 |
情報配線施工 | 建築大工 | 枠組壁建築 | かわらぶき |
とび | 左官 | 築炉 | ブロック建築 |
エーエルシーパネル 施工 | タイル張り | 畳製作 | 配管 |
厨房設備施工 | 型枠施工 | 鉄筋施工 | コンクリート圧送 施工 |
防水施工 | 樹脂接着剤注入施工 | 内装仕上げ施工 | 熱絶縁施工 |
カーテンウォール施工 | サッシ施工 | 自動ドア施工 | バルコニー施工 |
ガラス施工 | ウェルポイント施工 | テクニカル イラストレーション | 機械・プラント 製図 |
電気製図 | 金属材料試験 | 貴金属装身具製作 | 印章彫刻 |
表装 | 塗装 | 路面標示施工 | 広告美術仕上げ |
義肢・装具製作 | メカトロニクス | 電気溶接 | 電工 |
自動車工 | 車体塗装 | 時計修理 |
ITマスター制度
将来のIT人材育成に向けた支援プログラム
日本の労働生産性を向上させるためには、労働者一人ひとりが情報技術を有効に活用できることが重要です。 そのためには、小・中・高の若年世代から情報技術に慣れ親しみ、使いこなせる能力 を身につけることのできる環境整備が必要となります。 ITリテラシーの強化や、将来のIT人材育成に向けて、小学生から高校生にかけて段階的に情報技術に関する興味を喚起するとともに、情報技術を使いこなす職業能力を付与するため、情報技術関連の優れた技能を持つ技能者を「ITマスター」として派遣し、講習等を実施します。
次の認定基準に該当する高度な技能を有する方を認定しています。
1.実務経験が7年以上ある方(情報技術に係る修士課程を修了している場合には実務経験5年以上で可) 2. 以下の情報技術関連の資格のいずれかを有する方 (1) 情報処理技術者試験応用情報技術試験合格者 (2) 技能検定 (ウェブデザイン) 1級 (3) 上記 (1) (2) に相当する資格を有する方 (ITTS (※1) のスキル習熟度レベル3~4に相当) (4) 上記 (1) ~ (3) を資格を有さない場合は、技能五輪全国大会又は若年者ものづくり競技大会のうち、 ITマスター対象職種で優秀な成績を収めた方(銅賞以上の入賞者)
ITマスターが指導する対象分野(5職種)
ウェブデザイン | ITネットワークシステム管理 | グラフィックデザイン |
業務用ITソフトウェア・ソリューションズ | ロボットソフト組込 |
テックマイスター 制度
現在の製造現場では、3DプリンタやCNC制御の工作機械、センサーを活用した工業設備など、進化した機器・設備を活用することにより熟練技能者でなくとも 多品種、小ロットで高精度の生産が可能となるなど、ものづくり現場におけるデジタル化に伴う生産性・品質向上の取組が進展しています。 ものづくり現場の環境変化に伴い、IT技術を活用した生産性向上等に関する指導も求められているところです。このため、中小企業等に対するIT技術を活用した高効率なものづくりに関する実技指導を行うため、 プログラミングやデータ分析、最新機器の使用方法など、IT技術を活用した生産性向上等の指導ができるテックマイスターを認定し、派遣先の中小企業等における生産性・品質向上の取組を支援します。
テックマイスターの指導内容・レベル等
●ものづくり現場における問題点や課題等の考え方について指導する。
●現状のものづくり現場における問題点や課題等の発見のポイントについて、指導する。
●発見した問題点や課題等の改善に対応したIT技術等の利活用(センサーなど機器の設置の仕方、データの取り方、その分析方法等)について提案する。
●発見した問題点や課題等について、分析結果に基づき改善方法等を提案する。
●提案した改善事項等について、実現可能な方法の選択及び実施について助言・指導を行う。
●提案した改善内容について、実際のものづくり現場において、生産性が向上しているかチェックし、必要な対応策を提案する。
●中小企業の現場担当者を対象とし、ものづくり現場においてテックマイスターの助言等を通じて、自ら改善提案できる人材を育成する
テックマイスター能力及び認定要件
5つの能力等の区分をすべて満たしている方。詳細は、ポータルサイトの「技のとびら」をご参照ください。
能力区分 | 必要な能力要件 |
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ものづくりの知識・技能等 | 次のいずれかに該当する者であること。
(1)技能検定特級・1級・単一等級の技能士 (2)技能五輪全国大会又は技能五輪国際大会レベルの技能競技大会の成績優秀者 (銅賞まで) (3)ビジネス・キャリア検定生産管理分野該当区分※2級以上 (4)1~3と同等の能力を有していると認められる者 |
実務経験 | 実務経験15年以上 |
改善の能力 | 改善の実績・経験等を有すること。 (「改善実績申告書」により申告していただきます。) |
ITの技能等 | チェックシートに定める要件を満たしていること。 (「IT技術・知識等に関する チェックシート」により申告していただきます。) |
その他 | 技能の継承や後継者の育成に関して意欲を持って活動する意思及び能力がある者。 |
※生産管理プランニング(生産システム・生産計画)(加工型・組立型)・(プロセス型)、 生産管理オペレーション(作業・工程・設備管理)、 生産管理オペレーション(購買・物流・在庫管理)